【ビジュアル英文解釈】を使って再考する⑵

昨日の続きです。

昨日は主語を見つける作業をするのではなく、英文を左から順番に絵に変える話をしました。

手元の参考書では次に節(clause) の説明になります。

節って辞典で調べると以下のようなものが出てくる。

main clause (主節)  subordinate clause(従属節)  relative clause (関係詞節)

ここで参考書から例文を借ります。

He said something . 『彼は何かを言った。』 It was funny. 『それはおかしかった。』

まず、短文が2つ出てきます。英文を読むのに短文がポツポツ出てくるだけだと読むのに苦労はしません。

次にHe smiled because it was funny. 『彼は笑った、何故ならおかしかったから』

を見てみましょう。

He smiledが主節で接続詞because以下の because it was funny. が主節を修飾する従属節になります。

でもこう言われても私はピンとこない。問題を保留しながら次の文例、2つ。

He smiled happily. 『彼は笑った、幸せそうに』

He smiled for that reason. 『彼は笑った、そんな理由で』

例えば観測者である私は『彼が笑っている』姿を見たとします。

【どんな感じだった?】happily 『幸せそうだったよ。』となる時は観測者の目線は彼の笑顔に固定されたままで他の場所には動きません。

この時、happily はsmile の状態を追加説明(修飾)しているだけです。

ちなみに動詞を修飾するものを副詞と言います。

次にHe smiled で彼が笑っている写真を見ているとして、写真だけではつまらないから、この写真の横に短いコメントを書き加えたいなと思ったらどうしましょうか?

for (⇒)を使って写真の横の空白部分に観測者の目線を誘導します。

そして、そこに that reason. 『そんな理由で』 と短いコメントを書き込みます。

でもこんな短いコメントではよく分からない。もっとしっかりした説明を写真の横に書きたいと思ったらどうしましょうか?

ここで登場するのが接続詞、接続詞はその後ろに絵を画く場所を確保しています。

つまり空欄を従えて登場しますので、その空欄にしっかりと説明文を追加できます。

ここではbecauseを使って it was funnyと説明文を追加しました。

He smiled because it was funny.

『彼は笑った( becauseで横の空欄に目線を移動)何故ならおかしかったから』

ここで文法的説明を加えると becauseは従属接続詞でbecause it was funnyはsmileを修飾している副詞節。

 

最初の例文に戻る。

He said something . 『彼は何かを言った。』 It was funny. 『それはおかしかった。』

これをand で繋げると

He said something and it was funny. 『彼は何かを言った。そしてそれは可笑しかった。』

つまり「彼の言った内容がおかしかった。」となる。

しかし、He said it was funny. と言うと、『彼は言った、それはおかしいと。』

ここでは彼の言った内容がおかしいのではなくて、彼はそれをおかしいと指摘していて、andで結ばれた文と意味が変わってしまう。

この時、 it was funny はHe saidの従属接続節になっている。

ここで分かり易くする為に接続詞としてthatを使ってみよう。

that は空間的、時間的に少し離れた物又は場所を指し示す。『あそこ』と言った時は距離が離れる分だけthis 『ここ』のようにピンポイント指定できない。

その為にthat はある程度の広さの閉鎖空間を従えているので、だからこそ関係詞や接続詞として、空間又は空欄確保に使える。

He said that it was funny.

彼は言ったの後、(thatで横に空間を確保、そこに観測者の目線移動させて)その場所にfunnyを貼り付ける。』

『彼は言った(目線移動)それはおかしいと。』

ここで、先の従属節は可笑しかったからsmileしたと、 動詞の笑った理由に言及していた。

つまり動詞を修飾していた。

しかし、今回は彼の言い方がおかしそうに言ったのではなく、何故おかしいか、smileの原因を言ったわけでもなく、彼が言った事の主節全体の内容に言及している。

ここでfunny『可笑しい』、だけだと形容詞になるが、『それは可笑しい事である。』となるとおかしい事柄を名詞として提示するのでこの従属節は名詞節となる。

 

実はどの参考書を読んでいても、この副詞節と名詞節の違いは昔からよく分からなかった。自分でもこじ付け感があると思うが、この辺りが私の説明限界。

 

接続詞って見方を変えると、データをまとめているフォルダーなんですよ。

フォルダーの中にファイルや複数個のデータが入っていて文章を構成している。

そして、そのフォルダーの中身が開示された状態、それが接続節。

主節の下位にあって、主節にぶら下がっているフォルダーが従属節。

接続詞が出てくると、その後ろにデータを入力する場所が空欄として付いてくる。

そんな感じ。

 

 

注: この記事の内容は私が昔に買った

1987年発行の【ビジュアル英文解釈】伊藤和夫 著 駿台文庫

を見ながら私が個人的趣味で勝手な解釈を書いているだけです。

記事の内容は 著者及び出版社とは一切関係がありませんので、ご了承下さい。

特に日本語訳等は、なるべく「左から絵を画くには」の視点で模索しているので、普通に英文和訳を考えるなら唾棄すべき状態になっています。

もし、この記事に目を止められる方がおられたとしても、そのつもりでお願いいたします。

 

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高橋一郎

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