toを従える動詞とforを従える動詞(昨日の続き)

昨日書いた、直接目的語と間接目的語の話の中で出て来た例文で

I gave a watch to him .『私は時計を彼にあげた。』 があった。

ここでgive~to him となるが買う場合は

I bought a watch for him.『私は時計を彼のために買った 。』のようにbuy~for him になる。

例えばtoを従える動詞としてgive, show, teach, tell, lend, send,

forを従える動詞としてbuy, cook, make, choose, order,

等が見られる。

ここでtoとforのイメージの違いとして時計をgiveするのに渡す相手がそこに居ないとgiveできない。

与えたり、見せたり、教えたり、話したり、貸したり、送ったり、

対象者(物)に意識の視点が着いていて主語のアプローチが相手に届いている場合はtoを使う。

でもforの場合は渡す相手がそこに居なくても良い。

意識が主語のある側に留まっていながら、そのアプローチを対象者(物)に届けたいと思いさえすれば良い。

そうすれば対象者のために、買ったり、料理したり、作ったり、選んだり、注文したりできる。

こう書くとto を使う場合は相手が実際にその場に居なければならないように思えてくる。

しかし、そうではない。

これはあくまでも意識上で相手に視点が着いているか、主語の立ち位置から相手の方を見ているかの問題であって、現実空間上ですぐ目の前に相手が居る必要は無い。

このアプローチを矢印でイメージしてみよう。

ここで行為の矢印が相手に到達しているのがtoで始点から相手に向けて伸びているのがforとなる。

I went to Tokyo.『私は東京に行った。』

toは到着点の東京に意識の矢印が着いている場合。

I left for Tokyo. 『私は東京に向けて出発した。』

forは主語の意識が出発点に留まった状態で東京方面を見ている場合。

あえて過去形にしてleft for とすると実際と意識上とは矢印の絵が一致するのでイメージは作りやすいと思う。

しかし、I go to Tokyo.  だとどうでしょう。

実際には私は東京以外の場所に居る。

そこからtoで東京を目指すのだが実はこの時点ですでに意識の矢印は先行して東京に着いている。

このようにto の場合は現実と意識の間に時間的なずれが生じる場合がある。

だからこの場合はこの後、実体が東京にたどり着けない場合もありうる。

for は視点が主語の方にあるので意識と現実に時間的なずれは無い。

日本語で『私は東京へ行く。』とする場合はあくまでも視点は私にある。

ところが英語でto Tokyo と言うと、意識上、先に視点だけが実体から遊離して東京に着いてしまう。

そして後から実体が意識を追いかける。

こんな感覚は日本語にはない。

この時間差について言及している人を私は見かけない。

しかし、そのように考えないと私にはこのto を理解できない。

 

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高橋一郎

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