英語の話って現在形動詞や過去形動詞等の言葉が出てくる。
ただし、現在形動詞を使うからと言っても必ずしも現在の話をしているとは言えない。
例えば、しばらく会っていなかった友達と久しぶりに会った。
「やぁ、久しぶりだねー。」
「ところで、今お前何してるの?」
そう聞かれたら何と答えるでしょう。
答1 「お前はバカか。俺は今お前と話をしてるじゃないか。」
答2 「今、広告会社で働いているんだ。」
答1だとケンカになる。おそらく相手は答2を期待しているのだろう。
What do you do?
と英語で聞かれたらどう答えるのか?
この質問は職業を聞かれているのだと習う。
ここで疑問。
現在ってどれだけの時間的範囲を持つのか?
答え。
現在は、今この瞬間を切り取ったものではない。
その範囲はその場の気分で範囲が変わる。
I am going to school. 私は今現在学校に向かって移動中。
I go to school. 今は夜で家にいたとしても、私は日常習慣的に学校に行く状態にある。
つまり、現在形動詞を使って表現できる範囲はあいまいで今現在のこの瞬間の話だけではない。
さらに、
The Sun rises in the East. 太陽は東から登る。『絶対的真実』は現在形動詞を使う。と習う。
しかし、考えて見たら、これって、過去から現在に至るまでずっと変わらず起きている現象で現在の話とは言えない。
それにThis is a pen. なんて現在形動詞を使うが絶対的真実とはとても言えない。
誰かが勝手にペンと名付けた物を習慣的にそう呼んでいるだけ。
この時は時間軸を意識していない。現在かどうか時間を重要視していないだけ。
さらにもう一つ、
The Queen comes to Japan next year. 女王が来年、来日する。
決定された未来は現在形動詞を使う。
遂に言ってしまった。現在形動詞は現在の話を表現するものでは無いって。
だとすると、そもそもネーミングが変じゃないですか?
整理してみましょう。
上に書かれた例文は範囲のよく分からない現在の話と、時間情報を正確に持たない話と時間の変化によって変化しない話があります。
これらは現在の話ではなくても同じグループに入れたい表現です。
ではどうしましょうか?
絵を画く場所で考えてみましょう。
ここで私が居る空間は時間軸上左から右に移動しているものと考えます。
上記の話は全て時間軸上、今現在私が立っているこの空間で私の周りに描かれる話です。
この私が今存在している空間を私は現場空間と呼びます。
ここで、昨日の話を思い出してください。
言語情報処理をするのに自分の周りで絵を作るのか、コンピューターの画面の中に作るのか?
昨日は言語情報処理をするにあたっての英語と日本語のメインステージの違いとして表現しました。
しかし、英語は実は上記のような話は自分の周りの現場空間で絵を画きますが、過去の話は手持ちスマホの中に絵を保存して持ち歩きます。
そして必要に応じてスマホ内で動画再生してその画面の中を外から見る形をとります。
結論
現場空間で絵を画きたい時に使う動詞を現場空間用動詞と呼びます。
そして、現場空間と位置が相違する空間、ここでは手持ちスマホの中の空間で使われている動詞を過去形動詞ではなくて位相空間用動詞と呼んで両者を区別してみましょう。
英語には現場空間用動詞を使って自分の周りに絵を画く場合と位相空間用動詞を使って手持ちスマホの中に絵を画く場合がある。
そう考えると何故時制の一致が必要なのかが見えてくる。話の途中で絵を画く場所を変えられると混乱するから。
次回は過去でもないのに仮定法過去って何?
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