説明不足のaとthe又はaとsomeに関する問題

中学生で初めて英語と接触した時の話。

先生から不定冠詞aと定冠詞theの話を聞く。

She is a English teacher.『彼女は英語教師です。』この時、不定冠詞のaは訳さない、との事。

英語教師のグループが元々あって、そのグループの中にいる、特定されていない一人を指すのにaを使う。

aに対して、定冠詞のtheはその場にいる人達全員がこの人、と迷いなく特定できるような場合。

話の中で最初に出てくる時はa~で2回目からthe~になる。

そもそも英語教師のグループをわざわざ作る意味が分からなかった。

この時、theは特定のものを指すのに使うと習ったが、実はtheには同時に全体を指す意味がある。

ここで実際に存在するグループを使って考えてみよう。

例えば数あるアイドルグループ全体の中からThe  AKB48と特定のグループを指定してみる。

ここで広い範囲に存在する多くのグループから目の焦点を特定の一つのグループに集中させた。

しかし、この時点でこの中に複数人のメンバーが存在していて、この場合、The  AKB48と言えばメンバー全員を指し示いている。

ここからさらにメンバーの中の『とある』一人をピックアップしてみよう。

選ぶ基準は特になくて、a  AKB48とメンバーの一人を指し示す。

ここからさらに、たまたま選んだとある一人に話を集中させて、視点を特定の一人に変える時に

話のなかで2回目からは最初にaで指定した登場人物にtheを使える。

このようにしてtheは観測者(情報受信者)の見る(意識させる)範囲を変化させるのに使う。

だからtheを単純に『限定』と考えるだけでは上手く使いこなせない。

theで『メンバー全体』a で『とある』と考える。

I love the AKBはメンバー全員を含めて好き。I love a AKBだと、その中のとある一人が好き。

ところで、私の推しメンはねぇ~、と話は続く。

 

冠詞を使って何かを限定する話をする時に注意しなければならない話をもう一つ。

ここで冠詞を使う時は物質体として目でそのものを捉えている時に使うと考える。

I play the piano.   この時にピアノは目の前に物質体として存在する。

I play tennis.        テニスは情報体でただのスポーツ名、目の前に物質は存在しない。

I go to school.   無冠詞の 学校に行く。のだが、

この時にschoolは勉強をしに行く場所として機能面(情報体)として捉えていて校舎(物質体)として捉えていない。

I go to the school.  のようにtheが付くと学校の建物を目的地として向かう感じ。

必ずしも勉強をする為に行くのではない。

ただ、これだと違いが分かり難いので他の例文。

I leave the school.  学校の校舎から離れる。建物から離れて家に帰る。

I leave school.  機能として持っている学校から離れる。「エッ、学校を辞めるの?」

になりかねないので注意が必要。

 

次にaとsomeの比較

冠詞を使う場合は目の前に物質体を見ているとして、そこにあるのは1個なのか複数個なのか?

ここで英語人と日本語人の見え方の差が出てくる。

英語人は自分の周りの世界を見るのにlook and seeする。

つまり、2ステップの動作が必要で彼らはまず、見たい方向に目線を向けてからその方向にある物を認識している。

それに対して日本語人は絵を画いているコンピューターの画面全体をお互いに見ながら言語情報の交換をする。

「画面全体が見えているよね。」が原則となる。

英語人は自分たちの周り全体がお互いに見えていないものとして言語情報を交換している。

だから、She is a English teacher.   と言われると『とある英語教師が一人いる。』

だけではなくて私の周りに広がる空間の中の『1ヶ所の点に英語教師がいる』の意味も持つ。

なので情報受信者(観測者)は不定冠詞の a を受信した時点で

「あ~、私はその1ヶ所の点を見るだけで良いのですね。」

「もう他の点をルックしてシーしなくて良いのですね。」

となる。

逆にThey are some  English teachers. になると、someを見た時点で1ヶ所の点を見ているだけではダメですよ。」

「複数ヶ所の点をルックしてシーしてね。」 となる。

「先生、質問です。何ヶ所程、ルックしてシーするんですか?」

「そんなに沢山は要らない。そこはsomeで。」

 

このように考えると日本語人の私から見て単複の区別を執拗に点けたがる英語人の気持ちが少し分かるかも?

 

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高橋一郎

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